よくある質問

Q1校正用ガスについて教えてください
A1
  • ジルコニア式酸素濃度計の校正は、AIR(20.6%)点とO2標準ガス(SPAN点)の2点で行います。
    O2濃度が不明確なガスは標準ガスとして使用できません。
  • AIR点について
    AIR点校正に使用するガスは大気です。AIR点は大気中に含まれるO2濃度を示します。 大気中のO2濃度は乾燥状態で20.95%を示しますが大気中に含まれる水蒸気は、季節・天気及び環境により異なり、O2濃度が変わります。ここでは年間の平均20.6%をAIR点としています。 サンプリング装置(吸引ポンプ)搭載の酸素濃度計については、その環境下の大気を吸引してください。 (但し、異物吸込みに留意し環境が悪いところでは場所の移動をしてください。) サンプリング装置を搭載していない酸素濃度計については大気を加圧供給する必要がありますので外付けポンプ又は計装AIRをご使用ください。
  • O2標準ガスについて
    *O2ガスと不活性ガス(N2ガス)だけからなり、酸素濃度が保証されたもの。
    (例、20PPMO2/N2、0.4%O2/N2、4%O2/N2、80%O2/N2 など)
    *標準ガスの濃度は酸素濃度計の最小測定レンジ(100PPMレンジ以上)の20~80%の濃度を推奨します。(例、100PPM レンジの場合20PPM ~80PPM )
    注)LC-750シリーズをご使用の場合は、SPAN点(AIR)/ZERO点(標準ガス)の表示になります。
Q2校正はどのぐらいの周期で行えば良いですか?
A2酸素濃度計の指示値は、O2センサーの劣化に伴い変動します。O2センサーの劣化は、用法、用途、使用環境等に依存します。校正は、ご使用実績からお客様が独自に定めた間隔で標準ガスを準備頂き実施しておられます。標準ガスはO2濃度の保証期間が定められていますので、ご使用台数が少ない場合や厳格な管理が必要な場合は、弊社に委託頂く事も可能です。
酸素濃度計を最良の状態でご使用頂くためにも、年1回程度の点検校正をお勧めします。
Q3定期点検は必要ですか?
A3ご使用期間と共に、異物混入、O2センサー等の部品の経年劣化、操作の誤りより、測定誤差が大きくなります。
信頼性が高い状態で酸素濃度計をご使用頂くためには、定期点検を実施して頂き、劣化の進行した部品類を特定し、故障する前に交換する予防保全が有効です。
Q4酸素濃度計に接続する配管は何を使用すれば良いのですか?
A4PPMレベルの酸素濃度を測定する場合、配管からの酸素の漏れ込みが誤差要因となります。
酸素の透過性が高い、ビニール、ゴム、テフロン配管及びワンタッチ接手は使用しないでください。%レベルの高濃度酸素を測定する場合は、酸素の漏れ込みは軽微ですので、上記配管類を使用頂けます。
PPMレベルの酸素濃度を測定をされる際は、酸素濃度計に接続する配管は、銅又はステンレス製のものを用い、内部に油分や有機物質の付着が無い様洗浄し、計装AIR又はN2で十分パージしてからご使用してください。
配管は可能な限り最短にして、AIRポケット(接続部)を最少にしてください。
Q5測定値がズレる原因はどの様な時ですか?
A5O2センサーの劣化により、センサー出力(起電力)が低下していることが、ほとんどですがフィルターの詰まり、供給ガス配管からの洩れが原因となることがあります。 その他にも原因がありますので個別にお問い合わせください。
Q6可燃性分の入ったガスを測定できますか?
A6下記の理由でご使用いただけません。
ジルコニア式酸素濃度計のセンサー部は700℃に加熱されており、測定ガス中に一酸化炭素、水素及びメタンガス等の可燃性ガスが含まれていますとO2センサー内でO2が燃焼消費される為実際より、低い値を表示し正確に酸素濃度を測定することができません。
また、油分等の可燃性分が混入した場合にも同じ現象となります。
Q7水分を含んでいるガスは測定できますか?
A7下記理由により、測定には、ドレンポットや電子クーラ等の除湿器が必要です。
測定ガス中の水分が酸素濃度計内部で結露し、700℃のO2センサーに入るとヒートショックでO2センサーが破損してしまいます。
Q8校正証明書、トレーサビリティ証明書の発行はできますか?
A8発行可能です。点検時に必要な場合は連絡願います。
事前に連絡がない場合、返却後の発行はできない場合があります。
その場合は酸素濃度計を返送頂き、再検査で対応することができます。
Q9保守(修理、点検)期間中の代替機貸出は可能ですか?
A9保守期間中の代用(有償)として、貸出用の代替機を準備している機種もあります。 貸出前に酸素濃度計の点検整備を行いますので、ご依頼後、発送までに2~3日かかります。 台数に限りがあり、他のお客様でご使用中の場合もあります。
酸素濃度計の返却時期(代替機発送時期)をご相談させて頂きますので、事前に確認連絡をお願いします。